物事を記すという漢字をとって、色々書いてくよ。

見えるか、見えないか。

サンフランシスコ国際空港を降り立った僕はなんとも言えない表情で入国審査を通過した。旅行慣れしている僕であるが、今回の旅行はいつもと感じる感覚が違うことがわかった。明らかに、空気に飲まれているのである。英語が喋れていても、その国をおおかた知識で知っていたとしても、絶妙な空気感に僕は慣れることができなかった。あまりにもこの国を知らないことに気づいた。

僕はちょうど飛行機にのる10時間前に、自分の一つの挑戦であったソフトバンクアカデミアの最終面接を受けていた。恩師や友人の力も借りながら自分のやりたいことを不器用ながらも、丁寧に説明していた。そんな場所からアメリカに渡ったわけだからどうも、肩に力が入っているのだ。

 

さあ、ここで電車に乗って宿に行くわけだ。事前に調べた路線図で行こうと試みるが、思った通りに電車に乗れない。結局僕は空港から一番近い駅で降り、乗り換えを待たずしてタクシーを探すことにした。すると、駅前に一台のタクシーがあって、それに飛び乗ることにした。とってもハイテンションなおじさんで、最初から意気投合した。brunomarsのup town funk を聞きながらハイウェイを滑らかに走っていく。。はずだった。
どうも怪しいと思ったのが乗って10分の時だった。なかなか着かないのである。
完全にやられた、あえて遠回りすることで多くの料金をぼろうとしていたのであった。
財布も10分間探すことに。
結局僕は50ドルを支払って、フロントへ。
しかしホテルがどう考えても想像が違う。
アフリカ系のお兄ちゃんがそこらへんに座って、僕のことを不思議そうな目で見ながら
笑っていた。

"whos that kid?"
その夜、僕は古びたモーテルで一泊することになった。
後々聞くと、普通の人が止まるはずのない場所だったらしい。
夜出てたら確実にこんなブログも書けていなかったと思う
その夜は僕のアメリカに対する印象が明らかに変わった。
アメリカは地区ごとに大きな集団がある。帰属意識がある。
目には見えない、国境があってそこに踏み込むとまったく違う雰囲気をつくりだす。
サンフランシスコ市内にも、工事現場の近く、格子のついた家はその地区の治安を映し出す。

見えるか、見えないか。この価値観は非常に重要である。
知っているか、知っていないかという次元ではない。
実際に、知っている情報をもとに、感じることができるか
これはどんなことでも言えることであろう。

この旅はまだ始まったばかりなのだ。
何が他に見えるだろう。